Q コメ政策について、一部報道でスポット価格が前年より最大8割高騰との調査があり、インバウンドや猛暑などで需給環境の変化も指摘されていますが、コメ政策について所感を伺います。

A コメの価格の問題については、主食用米の需要量が、近年、毎年10万トン程度減少している中、農水省では、毎年の生産量や需要量の「需給見通し」をお示しし、需要に応じた生産を推進しているところです。
  現在の価格や在庫の状況をみると、まず、令和6年4月の「相対取引価格」は、前月比プラス98円の1万5,526円、出回りから令和6年4月までの年産平均で、前年比プラス1,449円高の1万5,293円であり、コロナ禍前の平成29年から令和元年までの価格よりもやや低い水準です。
  また、「集荷業者」及び「卸売業者」の3月末の在庫量は、対前年比36万トン減の215万トンですが、年間の需要量 681万トンに対する在庫率でみると約32%と、コロナ禍前の時期とほぼ同水準です。
  このため、現時点で主食用米の需給がひっ迫しているとは考えていませんが、今後も需給や価格の動向を注視してまいります。現在、各産地において6年産米の作付が始まっていますが、産地の作付意向についても把握しながら、需要に応じた生産・販売が進むよう、情報提供にも努めてまいります。

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